着物の種類と格・正装系着物編その1

着物大好き田舎暮らし40代主婦の星屑倶楽部です。

着物の歴史や、種類と格、帯などについてまとめたページを作るのが目標のひとつでした。

着物のことでちょっと「?」と思った時に少しでもお役にたてれば嬉しいです。

 

前回のこのコーナーでは、普段着系の着物についてお話ししました。

というわけで、今回は正装系の着物についてお話しします。

まずは、「色無地(いろむじ)」。

紋意匠縮緬や紋綸子などの素材の黒以外一色染めにした無地の着物を指します。無地なので柄はありませんが、地紋がある場合もあります。

地紋には立涌や七宝などの吉祥文様もあり、こうした吉祥文様の色無地は、紫やグレーなどの落ち着いた色であっても葬儀などには着て行けませんので、ご注意ください。

吉祥文様でない紫やグレー、紺などの色無地の着物は、黒共帯を合わせて半喪の装いが可能です。通夜、法事などに向いています。

ただ、最近はごく近しい親族以外は着物を着ない場合がほとんど、という地域も多く、なかなかこうした色無地の装いで法事に出かける機会がないですね。

義母の遺品を整理していたら、グレーの色無地の着物と、我が家の家紋の地紋が入った黒名古屋帯が出てきました。まさに法事にぴったりの装いではあるのですが、周囲の目が気になってしまって、なかなか着て行けないまま、たんすにしまわれています・・・。

 

一方、結婚式には、袋帯を合わせて堂々と着て行けます。私の母は、いとこの結婚式に一つ紋の色無地の着物を着て出席していました。

紋のない色無地の着物は、普段着として着ることができます。私は上述の母の色無地が薄いグリーンで、シミができてしまっていたので、濃い青に染め変えて、その際に紋は残さずに上から色をかけてもらったので、今はコンサートなどに着て行く気軽な着物に変身しました。

 

次に、「江戸小紋」についてお話ししておきます。

江戸小紋は、非常に細かい模様が繰り返し染められていて、主に一色染めの着物です。そのため、パッと見た感じは色無地のように見えます。でも近づくと、ちゃんと柄があるという何とも愛おしい着物です(笑)。

江戸時代に武士の裃に藩ごとの模様が定められた小紋を用いたのが始まりだそうです。

 

江戸小紋の代表的な柄は、「鮫」「行儀」「通し」です。この3つは小紋三役と呼ばれていて、江戸小紋の代表格です。ほかに「万筋」という非常に細い縞模様や、小花柄、南天柄など様々な模様があります。

 

鮫小紋などの格の高い柄の江戸小紋は、紋をつけて色無地と同じように式典などにも着て行くことができます。

 

色無地や江戸小紋のような無地系の着物は帯合わせがしやすく、個人的には大変重宝しています。恩師の還暦祝いなどにも向いていると思います。

 

では、次に「訪問着・付下げ」についてお話しします。

訪問着は、主に胸、肩、袖、裾などに模様がつながるように染めた着物です。

付下げは、仕立てた時に模様が前身頃・後ろ身頃の両面に上向きに配置されるように染められた着物です。

 

古典的な柄の訪問着に豪華な織りの袋帯を合わせると、結婚式などのおめでたい席に花を添える素敵な装いになります。最近はゲストは洋装が多いので、私は友だちの結婚式などにはあえて着物で出席することにしています。

付下げも、結婚式への出席は大丈夫と思います。できれば袋帯がいいですね。

再び義母の遺品の話ですが、とても素敵な私好みの付け下げが出てきたんです。それで、ご近所さんの息子さんの結婚式に着て行きました。

その日は雨模様で、ほぼ止んではいるけど路面が湿っぽいみたいな日でした。実は、数日前からお天気が下り坂で、前日は雨でした。そこで、着物で出かけられなくなったときのために洋服も用意して、靴も買っておいて、バッグも二通り準備しておきました。

それで、当日、出かけるギリギリまで迷って、最終的に着物にしました。

 

自分で言うのも難ですが、私、洋服より着物が似合うんです、たぶん。

なので、着物にして良かったと思っています。会場で誰かが撮ってくれた写真は、いい記念になっています。

 

そんなわけで、正装系の着物第一弾でした。

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