呉服屋の孫なのに、父の転勤で着物に縁のない生活を送っていた私ですが、父のリストラ、母の乳がんなどを経て実家に引っ越し、祖母に浴衣をプレゼントされたことで着物に目覚めたというお話は、過去記事でしました。
そんな感じで、30過ぎてから着物を着るようになったので、結婚もしていたし、着付け教室に通うのも気が向かなかったので、独学で着付けを学びました。
そんなわけで、かなり自己流な部分もありますが、私の着付けのことなどお話しします!
まずは、着物が誤解されている?というお話から。
現代の日本人が着物離れをしている理由はいくつかあると思います。
1.着物は儀式の時に着るものというイメージが強い。
2.着物は高いものが多い。
3.着物は手入れが大変そうである。
戦後の日本で洋服が普及し始め、着物業界は儀礼的な衣服としての着物という位置づけを確立する方向に進んで行って、普段着の着物を売り込まないお店が増えたことで、国民の間に「着物は結婚式や成人式などの儀式の時に着るもの」というイメージが定着してしまったことが原因と私は考えています。
そして、そのほかの理由に・・・
4.着物はきつい、苦しいというイメージが強い。
5.着物は自分で着られないという思い込み。
というのもあるように思います。
でも、着物って、意外に簡単に着られるんです。羽織って、衿を合わせて、おはしょりして、帯を締めるだけです(笑)。
着付けをプロの方にお任せすると、だいたい、紐や補正用のタオルをたくさん使ってガチガチに締められてしまって、動きにくいしご飯は食べられないし・・・という大変な思いをすることが多いのではないでしょうか。
自分で着られるようになると、最低限の力加減や補正というのがわかってきます。
そんなわけで、私が着付けに使う紐は、長襦袢を着た時の伊達締め、着物の腰ひも、胸紐、仕上げの伊達締め。これだけです。
補正はしません。
必要ないと思います。
理由は、次回の「独学着付けの極意」更新の時に書きます。
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