着物で旅行をするのが憧れだったので、独学で着付けをマスターしてから日帰りで着物で出かけたりして自信をつけたあと、着物で旅行するようになりました。
着物で旅行するには、いくつかパターンがあります。
- 往復は洋服で、現地での観光に着物を着る。
- 行きまたは帰りのどちらかが着物。
- 往復、現地ともに着物。
- 往復は着物で、現地での観光が洋服。
往復が着物で、現地が洋服というのは、着物好きにとっては、あまりないかもしれませんね。
それで、先日、着物での旅行をしてピンチに遭遇したので、そのお話をしようと思います。
洋服を一切持たない着物旅行は危険かもしれないです
結婚式の時の牧師ご夫妻と、今でも交流がある私たち夫婦です。
それで、平成最後のクリスマス礼拝に招待してくださったので、静岡県の御殿場市にある教会へお邪魔しました。
余談ですが、私たち夫婦は軽井沢で結婚式を挙げました。その時の牧師さんが御殿場の教会へ移られて、その後も何度かお会いしていて、今回のご招待となりました。
クリスマスですからルンルンで着物をクリスマスコーデにして出かけました。
私たち夫婦は旅行先ではたいてい、ホテルにチェックインした後でコンビニに飲み物などを買いに行きます。
その時のために、簡単なワンピースと、ポケッタブルシューズ(折りたたみの靴)は持っていくことにしています。
今回は帯をリバーシブルの洒落袋帯にして、着物は1枚で往復することにしました。そんなわけで洋服を着るのはコンビニに行く時だけなので、全然おしゃれじゃない、適当なものを入れて行ったんです。
さて、クリスマス礼拝は楽器演奏あり、歌ありのミニコンサートのような素敵な空間で、とても楽しく過ごすことができました。
ピアノとバイオリンでカッチーニのアベマリアも演奏され、大好きな曲だったので嬉しかったです。
このあと、想定外の悲劇が!
今回のように礼拝に招待していただいた時は、礼拝終了後にご夫妻と私たち夫婦でお気に入りのとんかつ屋さんに行くことが多いんです(笑)。
で、今回はカキフライ定食にしよう~なんてワクワク考えていました。
ところが・・・!
礼拝終了後におしゃべりしていると、お腹が痛くなりまして・・・。
トイレに行くと、大きいほうがかなり柔らかめになっていました。
それでもカキフライを楽しみにしていた私は、「いつものお店で大丈夫?」と聞かれて「ぜひ!」と答え、みんなでとんかつ屋さんへ!
念願のカキフライ!
おいしい!
しかし!
第2波がやってきて、お店のトイレに駆け込み・・・。
あら・・・さっきより更に柔らかめになってる!
で、結局、カキフライ定食は半分ぐらいしか食べられずにお店を後にしました。
その日は結局、夜中までトイレに通い、完全に下痢状態。お腹もギュルギュル痛いし、「わぁ・・・これは明日、超適当なあの洋服で帰らないといけなくなるかも!」と思いながら、あまり寝られずに過ごしました。
着物旅行、特に往復が着物の旅行の時って、帯をリバーシブルにすれば荷物が少なくて済むので、小さめの旅行鞄で出かけます。
これでもし、急な体調不良で翌日は洋服で帰ることになると、前日には身に着けていた長襦袢や着物や帯、小物、更には草履まで全部持って帰らないといけないことになります。
当然、持ってきたかばんには、入りきらないです。そうなると、ホテルで宅配便の箱を買って送るとかしないといけなくなります。
そして、持ってきた靴はポケッタブルシューズなので、薄くて心もとないわけです(笑)。
さらに、「ホテル近くのコンビニに行くだけだし」と思って適当なワンピースにしているので、長旅の間中その格好でいるのはちょっと・・・という状況です。
普段、旅先で体調不良というのはほとんどありません。
というか、日頃から健康なので、あまりピンチな状況にはなりません。
なので、着物で行って、着物で帰って来られなくなるというのは、ほとんど想定していなかったんです。
そんなわけで、今回は思わぬピンチに遭遇し、「これからは急に洋服で帰る羽目になっても大丈夫なように準備した方がいいのかなぁ・・・」と思ったりしています。
でも、それだと、せっかく着物だと荷物が減らせるのに、意味ないですよね・・・。
何だかなぁ・・・。
でも、着物で旅行する皆さんは、こういう想定外の事態もあるということを覚えといてくださいね。
あ、ちなみに、翌朝には何とかお腹も落ち着いて、無事に着物で帰ることができました。
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