義母の葬儀の時に自分で着物を着られず、「日本人なのに着物のことを全然知らなかった!」と思ったのがきっかけで、その後に見たドラマの影響などもあり、2009年秋ごろから着物を着るようになった私ですが、やはり最初の悩みは「着付け」でした。
でも、大丈夫でした。着付けは独学でも学べました。以下に経緯を書いていきます。
実録!私が独学で着物を着られるようになったお話です。
父方の祖母が着付け講師1級です。
しかし、三重県に住んでいます。私は結婚して群馬県に住んでいるので、通うのは事実上無理です。
せっかく祖母が着付けの先生なのに、他の先生に習いに行くのも・・・と思ったのもあるのですが、着付け教室はお金がかかるし、通いやすい場所にないし・・・、何より、着物や帯、その教室のオリジナル着付け道具などを買わなきゃいけないんじゃないだろうかと、余分な心配をしてしまったりして、どうしよう・・・と悩みました。
そこで、ネット検索であれこれ探してみるうちに、着物雑誌「七緒」をみつけました。
それで、とりあえず読んでみることにしたのですが、そこに「大久保信子さんの着付けのヒミツ」という本が紹介されていたんです。
DVDつきでわかりやすく着物の着方や帯の結び方などが書かれています。
それを見ながら、まずは自宅で独り、猛特訓を開始!
最初に「着付けに必要なもの」をちゃんとそろえることにしました。
著者の大久保さんは、物腰の柔らかな、とても素敵な和服美人。そんな大久保さんが、市販の「肌襦袢」や「裾よけ」を改造して、着付けをしやすく、着崩れにくくなる方法を紹介してくれていました。
それを見ながら、まずは肌襦袢と裾よけを改造。
それから、(私もそうなのですが)胸が小さめな人のための、手ぬぐいを使った補正の仕方なども紹介されていたので、実践しました。
実は、大久保さんは基本的に「補正は要らない」という考えを持っておいでです。
よく結婚式などでホテルの着付けを頼むと、タオルをたくさん使った補正をしてくれて、それが結構きつくてつらい思いをしますよね。
大久保さん流の着付けは、改造した裾よけが補正になるので、タオルによる補正は必要ないというものです。
最初は半信半疑でした。
でも、本当にそうでした。大久保さん流の着付けを知ったおかげで、着付けにかかる時間は大幅に短縮しました。
1時間半だったのが、20分になりました。
こうして着付けにかかる時間が減ったことで、以前よりも気軽に着物で出かけられるようになりました。
東京で友だちとランチなんていう時は、群馬からだと9時頃には電車に乗らないと間に合わないってことも多いです。着物を着るのに1時間半かかるとしたら、何時に起きればいいのだろうか、と思うと、「洋服でいいや」となってしまいます。
でも、20分なら、「何とかなるかな」と思えますね。
実際には、帯によってはちょっと難しかったりするので、着付けには30分みています。
それでも、最初の頃の3分の1の時間で済んでいますので、かなり出かけやすくなりました。
そんなこんなで着物歴9年です。
でも、今でも日によってうまくいかない日もあり、試行錯誤は続いています。
今後、着付けに関する悩みや解決した方法などは、「独学着付けの極意」のカテゴリーでお話しします。グローバルメニューからどうぞ。
コメント