着物を着ることに慣れていない時、たいていの人が悩むことがあります。
それは、トイレ。
皆さん、どうしてますか?
着物って、裾よけ、肌襦袢、長襦袢と、いろいろ下に着ます。腰ひもも結びます。
トイレに行ってショーツを下すのも一苦労・・・と思いませんか?
着物歴9年(まだまだ短い?)の私は、現在、クリップを2つ持参することで結構いい感じになっています。
ということで、着物でトイレに行った時、スムーズに用を足す方法!
まず、ショーツは股上の浅いものを選びます。
或いは、きもの屋さんのネットショップなどで、「股割れショーツ」というのを売っています。下ろさなくてもちょうどいい具合に下が開いてくれるという・・・。
実は買ってあるのですが、なぜか使う勇気が出なくて(笑)。
とりあえず、股上の浅いショーツをはいているという前提で話を進めます。
まず、着物の裾を上前、下前の順にめくって、帯の上の端ぐらいの高さまで持って来ます。
次に、持ってきた上前と下前を一緒に、持参したクリップ(着付けの時に使う着物クリップでOKです)で帯に留めます。この時、背中の方で裾がたるんでいると、用を足しにくいですので、持ってきた裾はなるべく背中にピタッとなるようにしてください。
その次に、長襦袢も同じように持ち上げて、二個目のクリップで同様に帯に留めます。
着物の袖は、裾を持ち上げた時に一緒に包むようにすると、ひらひらしないんですが、私は袖が中に入っちゃうとどうもうまくいかないので、袖はそのままひらひらさせています(笑)。
裾よけは、長襦袢を留めているクリップで一緒に留めるか、私の場合はクリップでは留めずに手でたくしあげて持っています。今のトイレはたいてい洋式ですから、用を足す間ぐらいは押さえていられます。
クリップで裾を留めておくと、ショーツを下ろすのも楽です。
用を足したら、ショーツを上げて、裾よけ、長襦袢、着物の順にクリップを外して下ろすのですが、裾よけと長襦袢の時に、それぞれ、たるみなどがないようにしっかり(でも引っ張りすぎないように)きれいに下ろすようにしてください。
そうしないと、着物の裾を下ろした時にモコモコしたり、変なしわができる原因になります。
ちなみに、私は長襦袢を下ろした段階で、長襦袢の腰の辺りを両手で引いて、衣紋の抜け具合を復活させておきます。
着物の裾を下ろして整えたら、最後に帯の「垂れ」がめくれ上がっていないかチェックして完了です。
ハンカチは袖の袂に入れておき、手を洗う直前に出して衿に挟んでおきます。
そうすると、濡れた手でバッグの中とか袖の中のハンカチを探さなくても、スムーズに手を拭くことができます。
今は風で水分を飛ばしてくれるところも多いので、そこはあまり気にしなくてもいいかもしれません。
最初の頃は、着物を着ている時にトイレに行くのが嫌でしたが、最近は衿が詰まって来たのを直すチャンスと思うので、トイレは時々寄れる環境を作りたくなる今日この頃です。
回数を経れば慣れますので大丈夫です。
でも、クリップ二つで随分違いますので、ぜひ持って出かけてくださいね。
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